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 シニア・ナビの交流会やサークルに参加してお友達ができたメンバーの皆さん、お友達ができたら、次にしたいことは何ですか? 色々あるとは思いますが、やはり筆頭に挙がるのは、「旅行」ですよね。
 旅行といってもそんなに本格的なものではなく、ちょっと遠出するぐらいの感覚で、気軽にふらりと日帰り、もしくはせいぜい1泊2日ぐらいの小旅行。そんな“ちょい旅”に出かけてみませんか?
 「それはいいけど、じゃあ、どこへ行けばいいの?」という方々のために、シニア・ナビがおすすめの街や地域を厳選し、実際にメンバーの中から選ばれたナビゲーターと一緒に現地を旅しながら紹介していくという新企画、題して「シニア・ナビのメンバーが行く ちょい旅のススメ」がスタート致しました!

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特集記事  今回のちょい旅の目的地は、滋賀県長浜市。地図でみると、琵琶湖の上の方(日本海に近い側)にありますから、東京からだとちょっと遠いかな、と思いきや、行ってみたら驚くほど近いです。東京駅で7時33分発の新幹線ひかり号に乗ると、9時44分に米原駅着。そこで北陸本線の特急しらさぎ号に乗り換えてわずか6分、10時02分に長浜駅へ到着。東京駅から乗り換え1回、およそ2時間半の道のりです。ミニ子さんは東京駅に来るまでの時間も合わせると3時間半ほどかかったそうですが、それでも、頑張って朝早く家を出れば、長浜市には午前中の10時ぐらいに着けるのですから、ちょい旅の目的地としては全然ありでしょう。

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特集記事  長浜駅に到着後、まず最初に向かったのは、国指定名勝の庭園「慶雲館」。ここで1月7日から3月12日まで開催されている「第66回 長浜盆梅展」を鑑賞しました。長浜駅から徒歩3分と近くていいですね。明治二十年(1887年)、明治天皇の御休憩所として建てられ、初代内閣総理大臣・伊藤博文により命名された「慶雲館」は、約六千平方メートルもの広大な敷地に総檜造りの秀麗な本館や茶室が整備され、近代日本庭園の先覚者と呼ばれた七代目小川治兵衛が手がけた庭園も備えています。その庭園だけでも見に来る価値はある見事なものですが、今回の目的はあくまで「盆梅展」なので、庭園の鑑賞はそこそこに建物の中へ入ると、小川館長が迎えてくれました。

特集記事  そして小川館長に案内していただいて、展示されている数多くの盆梅を見て回ったのですが、いや、これ、一言いえば、「大変面白いし、興味深い」です。中には高さ3m近い巨木があったり、樹齢400年を超える古木もあるなど、見応えたっぷり。盆栽に詳しくない人でも、むしろ普段は花や木なんかに全然関心がない人でも、まず間違いなく楽しめると思いますので、皆さんもぜひ行ってみてください。3月12日までやっていますから。
 「盆梅と聞いて想像していたものよりも大きくてビックリ」と、まずはその迫力に圧倒された様子のミニ子さんも、小川館長の説明を熱心に聞きながら、一つひとつの盆梅をじっくり、食い入るように見つめています。またこの小川館長の説明が上手で、それがあったのでなおさら良かった、とミニ子さん。「ただ観るだけではなく、説明を聞きながら見ると全然違いますね」。たとえば、盆梅の一つひとつに名称がついているのですが、その命名の由来を聞けば、なるほど、と感心するものもあれば、また違った風に見えてくるものもあったりするから面白い。中には有名人が命名した梅盆もあったりして興味をそそられます。後で聞いたら、小川館長は自ら剪定もやるそうです。だから話が詳しいし面白いんですね。そんな小川館長の話を聞きながら鑑賞できるのも今回の旅の特権です。
 「花を観るのは好きで、熱海の梅まつりにも行ったことはあります。でも、梅そのものについては詳しくはないので、梅にもこんなにたくさんの種類があることにまず驚きました。そして、その梅を使ってこんなにも見事な表現ができることに感銘を受けています」と、感想を語ってくれたミニ子さん。「梅に対してのイメージが変わった」とも仰ってました。

特集記事  この日、展示されていた90鉢ほどの盆梅は、まだ花が咲いていない蕾のものもありましたから、後日また行けば、二分咲、五分咲、八分咲など、その都度で違った表情を観ることができるでしょう。さらに、展示物は毎日入れ替えを行っているといいますから、何度行っても、行くたびに新たな感動を得ることができます。近畿在住のメンバーの方におすすめなのはもちろんですが、関東からでも日帰りで行けますので、ぜひ何度でも、足を運んでいただきたいと思います。
 ちなみに「慶雲館」の道路を挟んだ隣には、「長浜鉄道スクエア」という施設もありますので、鉄道好きの方はこちらにも立ち寄らてみてはいかがでしょうか。

「長浜盆梅展」の公式ホームページはこちら ≫


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特集記事  ちょい旅の第一訪問で大満足、いい旅のスタートが切れた、と、いい気分で「慶雲館」を後にしたミニ子さんが次に向かったのは、「まるい食パン専門店」。朝が早かったのでお腹ペコペコ、ここでブランチしよう、というわけです。
 まるい食パン、って、ありそうでなかなかないですよね。普通は四角い食パンを、あえて丸くしたその発想が面白い、と思って聞いたら、「うちでは昔から丸い食パンをつくっていたので、子供の頃は食パンは丸いものだと思ってました」と笑うのは、店長の西村洋平さん。「まるい食パン専門店」は、木之本町にある「つるやパン本店」の2号店という位置づけで、まるい食パンをはじめた「つるやパン」の創業者は西村さんの祖父に当たるそうなのですが、なぜ、丸い食パンなのか、については詳しいことはわからない、といいます。

特集記事  まあ、それはいいとして、、、、店内はお洒落で奥にイートインスペースもあり、パン屋さんというよりはサンドイッチ店のよう。朝7時からはじまる朝ベイクと、11時からの昼サンドが大人気の店です。丸い食パンでさまざまな具材を挟んだ丸いサンドイッチは見た目も可愛く、それがたくさんキレイに陳列されたお店は女の人には絶対に喜ばれるでしょう。
 ここでミニ子さんが頼んだのは、「焼サバ」(250円)と「みたらし」(150円)。他にもたくさん種類があって散々迷いましたが、サバのサンドイッチははじめてなのと、甘いものが好き、ということでこの2つに決めました。
「サバとパンって、意外に合うんですね。おいしい! みたらしは、みたらし団子のタレではなく、ちょっと甘じょっぱいかんじで、やっぱりパンと合います。まるいパンがフワフワで美味しいから、何にでも合いそう」とミニ子さん。店内でコーヒーなども飲めますから、お洒落なブランチを楽しめました。

特集記事  ところで、皆さんは「サラダパン」ってご存知ですか? これは滋賀県のB級グルメとして全国的に有名になったパンですが、具材の沢庵が賛否両論で物議を醸しています。じつはこの「サラダパン」も「つるやパン」がはじめたものだそうですが、ここ「まるい食パン専門店」のサラダパンは、沢庵を使いません。同じ「つるやパン」の系列店なのに、なぜ? と聞くと、「それは本店へ行って食べてもらえればいいかな、と思って、うちではあえて、沢庵を使う前の、昔のサラダパンにしています」とのこと。いいじゃないですか、その反骨心が。「つるやパン」は店の他にパン工場も持っていて、スーパーなどにもパンを卸しているという、結構大きな企業です。西村さんはその経営一族の1人なのですが、同じことをやっても面白くない、ということでサンドイッチをはじめたそうです。そして、さまざまな具材を試すなどして研鑽の日々を送っているわけですが、その裏には、ここにしかない味をつくって、この街に人を呼びたい、という思いがある、といいます。つまり、まるい食パンで地元の活性化に貢献したい、と、頑張っているのが西村さんなのです。うん、若いのに、たいしたもんです。また、そういう話を聞きながら食べると、よりいっそう美味しく感じられるから不思議ですね。

「まるい食パン専門店 | つるやパン」の公式ホームページはこちら ≫


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特集記事  おしゃれなブランチでほっと一息入れた後、続いて訪れたのは、「ヤンマーミュージアム」。ヤンマー株式会社の創業者である山岡孫吉が長浜市出身ということで、ヤンマーの創業100周年を記念して、2013年3月にオープンした、“見てふれて乗って心動かす体験型ミュージアム”です。
 ヤンマーといえば、「ヤン坊、マー坊の天気予報」ですよね。2014年3月31日付で、55年にわたる半世紀以上の歴史に幕を閉じた今もなお、「僕の名前はヤン坊?」というコマーシャルソングを覚えておられる方は多いことと存じます。しかし、逆にいえば、ヤンマーという会社について知っているのはそれだけ、それ以外のことはあまり知らない、という方も少なくないとも思われるわけですが、そんな方でも必ずや楽しめる施設となっています。
 ここでも、神藤龍一副館長が自ら館内を案内してくださいました。いや、贅沢なちょい旅です。まずは「山岡孫吉記念室」で、創業者の足跡とヤンマーのあゆみについてお勉強。山岡孫吉が世界で初めて小型実用化に成功したディーゼルエンジンが、ヤンマーの発展の礎となったことを初めて知りました。

特集記事  続いて、「農業ゾーン」で耕うん機やトラクター、田植え機、コンバインなどの農業機械の技術的進化の歴史を学んだり、「まちづくりゾーン」で本物のミニショベルを動かしたり。展示されている機械をただ観るだけでなく、実際に乗ることができるのがいいですね。中には動かせるものもあって、まさに“子供から大人まで、”触れて、学べて、楽しめます。ミニ子さんも、照れながら大きな機械に乗って、はい、ポーズ。いや、ほんと、楽しいです。
 さらに、「ものづくりゾーン」では、缶バッチを自分でつくって、いいお土産に。「エネルギーゾーン」でも発電システムや空調システムなど、身近だけど難しいエネルギー変換技術を学べました。後でミニ子さんに感想を伺うと、「普通なら乗る機会がない機械に乗ることができたのもよかったけど、面白かったのはシミュレーター」とのこと。これは、「海洋ゾーン」にある長さ11mのプレジャーボートの操船シミュレーターと、「研究開発ゾーン」にある本物のオペレーター訓練用の建機シミュレーターのことで、操船シミュレーターではほんとうに船を操縦している気分が味わえますし、オペレーター訓練用建機シュミレーターは、失敗してぶつかったときの衝撃まで体験できて、その「リアルさに驚いた」といいます。また、ヤンマーという会社の歴史を知るとともに、現在はじつに幅広くさまざまな活動を行っている、ということもわかり、それも収穫となったようです。

特集記事  それにしても、これらの展示物をひとつ一つじっくり楽しんでいたら、時間がいくらあっても足りない、と思うぐらい楽しいし内容も濃いです。疲れたら、屋上にある「ヤンマーテラス」のビオトープで休憩したり、エンジンの廃熱を利用した足湯で癒されたりもできます。また、1階にカフェもあって、食事やお茶も楽しめますから、1日中いても飽きることはありません。そうして普通に一般客として来館してももちろんいいのですが、ワークショップや広い会議室もあってさまざまなイベントを随時開催していますから、そうしたイベントに参加するのもいいでしょうね。あるいは、人数を集めて、この「ヤンマーミュージアム」を利用して何かのイベントを行う、という考え方もできます。シニア・ナビでも関西在住のメンバーを集めた企画を考えたい、そんな気にさせるほどの素晴らしい施設でした。

「ヤンマーミュージアム」の公式ホームページはこちら ≫

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